『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) 10月号』

仕事に就いて間もない頃。ご購入戴いたお客様に、「ありがとう」と言っていただ事は、
衝撃的な出来事でした。数あるお店の中から選んで戴き、駆け出しの私から買
って戴き、こちらこそ、ありがとうなのに。私も含めて、民間企業で働く人は全て、
給料は、会社からもらうものではなく、お客様から戴いている。会社が存続するのは、
お客様がいるから。それにもかかわらず、お客様がありがとうと言ってくださる。
これが、仕事のやりがい、働く喜びだというのが原点です。
 お客様から、「ありがとう」と言って戴けるような仕事をしていこう、「ありがとう」が
飛び交う会社にしていこうと、会社で取り組んではいますが、口で言うのは簡単でも、
実行していく事は、なかなか難しい。それでも、あきらめずに、お客様から「ありがとう」を
おっしゃって戴くことなしに、ご購入戴くことは、詐欺のようなものだと戒めています。
ただ売れればいいのではなく、本当に、お客様に必要な商品、サービスをご提供できるように
努めています。お客様の立場に立って、ご提案もさせていただきますので、暮らしに関する
お困りごと等、小さな事でも、ご相談ください。
 翻って、私も、消費者の立場になった時に心がけていることがあります。
レジで支払いをする時、お店を出る時に、「ありがとう」を言うようにしています。
その事が、そこで働く人にとってのやりがいや喜びにつながればと思います。
詐欺まがいの商売が横行する中、ありがとうがいっぱいの世の中になれば、そうした
ものも、無くなるものだと願っています。
 「ふれいあい感謝デー」も、16回目を迎えます。心ばかりの、手作りの感謝デーですが、
たくさんのお客様に、今年も「ありがとう」をお伝えしたいと思います。
今月も、お元気様です。