『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2015年1月号』

「なんちゃらホイ!」も新年号となりました。旧年中のご厚情に感謝申し上げると共に、本年も変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。
 平成26年は、予期せぬ自然災害が続きました。私たちの地域にあっても深刻な被害もありました。そして、その傷痕やダメージは新しい歳を迎えても困難として続くことが懸念されます。それでも、ここに暮らす私たちは、支えあい、前を向いて共に乗り越えていく気概をもって、良い一年にしていきたいものです。
 小紙がお手許に届く頃は、衆議院選挙も終わり、新政権が発足していることでしょう。結果はどうあれ決まったわけです。賛否両論あったとしても、現実を素直に受け止め、私たち国民ひとりひとりが、人頼み、人任せではなくて、政権の方針や政策を理解し、どう関わったらよいのか、何ができるのか、どうしたらその効果を享受できるのかを考え、行動する。
もちろん個人のレベルだけでなく、地域の各自治体、経済団体、企業もそれぞれの立場で活動したり、関わりを持つことは何かしらできるはず。日々追われて、気づいてみれば、1日、1ヶ月、1年・・・は、何て早いんだろうとは思いますが、それでも流されずに、新しい歳を迎えるこの時期。心を整えて、1年を省みて、今年という未来を描く。
 霞ヶ関は遠いところ。それは都会の話。大企業の事。そう思わずに、関心を持ち、やるべきこと、できることを考えて判断、行動することが必要な1年だと思います。この2年余り・・・実態は分かりませんが、ムードは変わったように思います。
金融・財政政策は短期的に一定の効果がありました。反面、国の大きな借金は更に大きく増えました。ここで腰折れすれば、未来に益々、負担と禍根を残す。お祭り騒ぎで、ただお金をばら撒いただけの事になってしまう。あの時の政権が悪かった、あの首相が悪かったと後から嘆いてみても、後の祭り・・・。そうならないようにするのは、政治家や官僚任せにしない、誇り高き国民ひとりひとりの努力にかかっているかと思います。
 昭和の大横綱大鵬と記録が並んだモンゴル出身の横綱白鵬。千秋楽直後のインタビュー。「15年前に(体重)62キロだった小さい少年が ここまで来るということは誰も想像しなかったと思います。 この国の魂と、相撲の神様が認めてくれたからこの結果があると思います。」日本の少年達にもそんな夢が見られる日本社会を実現するのが、私達大人の責任ですね。今年も、お元気様です!!(2014・12・9)

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