『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2014年12月号』

 オバマ民主大敗のニュースが入ってきました。残りの任期2年はの空白化が世界への悪影響の懸念が浮上します。日本でも数年前。いわゆる「ねじれ国会」と呼ばれ、「決められない政治」が続き、混沌とした世相が続きました。中国を始めとした新興国の大国化により米国の衰退も揶揄されましたが、どっこいまだまだ米国の覇権は続く「地球」です。

国際テロやイスラム国やエボラ熱退治は、「世界の警察」である米国頼み。「シェール革命」として、米国におけるシェールガス・オイル(油)は、中東偏重の世界のエネルギーバランスを、変革させ、米国経済が世界を牽引。世界中にドル紙幣がばらまかれ、量的緩和は打ち切られたものの、ニューヨーク株式市場は、最高値を更新。同盟国日本の中央銀行が、びっくり仰天な異次元金融緩和により日本の株式市場は7年ぶりの最高値更新。・・・どうしたの?「なんちゃホイ!」。政治経済なんか語っちゃって!?

 目下地域の基幹産業は、自動車関連の製造業。直接貿易取引はしてなくともグループ関連企業とはつながってます。日本車輸出先トップは、20年来米国です。海外取引通貨は、ドル建てが圧倒的。円安ドル高に拍車がかかり、原油市況は下落傾向にありながら、円安によってその分、下落は緩慢。輸入価格の上昇により消費財の多くは、値上げ基調。田舎と都会は違うとは言ってみても、消費税の追加増税は、木曽の景気に関係なく判断されます。観光産業が大打撃を受けている現状からするとこの影響も心配。自分の財布はカツカツと思ってみても、郡下金融機関の預金額はバブル期よりも多く、「誰がそんなに貯金してるの?」と驚く金額。昭和の時代は10年貯金しておけば倍になった事もありましたが、今はゼロ金利時代。そのお金を、投機的危険度はある反面、少額投資について非課税として、貯金よりも株式や投資信託へお金の運用を促す「ニーサ」を国策とし進めています。郡下でも増えている模様。その利殖が消費に回ることを政策としては期待している。これを安部首相は、インタビューで、「資産効果」(経済専門用語)と明言。米国軍事が縮小されれば、日本の若者さえ志願したイスラム国が台頭。集団的自衛権が容認された今、御嶽山に決死の覚悟で使命感を持って捜索に尽力して下さった自衛隊の皆さんが戦地に出向く可能性も高まる。遠い世界の話と思ってみても、どこかでつながっている。
歳の瀬を向かえ、今年を振り返り、来年という未来を描く時期となりました。世界にも目を向け、もちろん地域や家族にも目を向け、夢や希望をもった1年としたいと思います。皆さんはいかがでしょうか?
今月も、お元気様です!!(2014・11・6)

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