『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2014年11月号』

 最強クラスの大型で強い台風18号が、明日、未明近畿から関東に上陸するとニュースで報道されます。木曽町、木祖村の小学校は明日は、休校。上松小学校は、11時半登校とメールで連絡がありました。明日、JR線名古屋ー塩尻間は始発から運休と広報でアナウンス。
1週間前に噴火した御岳山の救助活動は、今日は中止。小紙が皆様のお手許に届く頃は、事態が収束し、これ以上被害が大きくならないように願うばかりです。小紙に掲載されるこんな言葉が、空しく、ありきたりに響いてしまう覚悟で、お亡くなりになった皆様に哀悼の誠を尽くし、被災された皆様にお見舞い申し上げ、救命、救助を決死の覚悟で遂行されている皆様に深甚なる敬意と感謝をを申し上げます。
 これが、真冬だったら。もう1日ずれていたら。この台風の上陸が1週間早かったら。もう5分。あと1分。「たら、れば」は、ないとは言っても、無念や後悔も、思わずにいられませんね。3・11も然り。想定外。100年に一度・・・御嶽山の昭和54年の噴火は、「有史以来」とされ、火山研究の方向転換となるきっかけにもなりました。世界遺産登録以降、世界から年間20万人の登山者のある、霊峰富士山。前回の噴火は300年前。噴火するのは、誰も止められない。噴火するのも予知できない。とすれば、さわらぬ神にたたりなし(=もう近づかない)。危険なのは百も承知で折り合いをつけて向き合っていく。さて、選択は?夏の始めには、南木曽の土石流。秋の始まりには、御岳山。木曽の観光産業には大きな打撃です。災害直後だけでなく、これからも大変。風評被害を嘆く反面、元々、そのブランドによる観光誘致もあったはずなので、マイナス面だけをみるだけでなく、恩恵に今一度感謝を思い起こすことも必要かと。自然災害だけでなく、今年改修工事の鳥居トンネル。改修のきっかけは、一昨年、山梨の笹子トンネルの崩落事故でした。20代の若い命が失われました。「たら、れば」を言えば、鳥居トンネルで、先に起きた可能性も否定できない。想像すれば、ゾっと。忘れていませんね。
 何が起きるか分からない。何が起きてもおかしくない。・・・特別なことが頻繁に起きていた気がしてましたが、でも、むしろ、それが、普通のこと。「平穏に、当たり前のことが、当たり前に続くことの方が、奇跡かも」と思います。目の前に起きることを、素直に、謙虚に受け止め、前向きに生きること。そんな覚悟が必要。言うのは簡単ですね。
今日は、先祖を同じくする高円宮家の典子様と、出雲大社の権宮司が、2千年を超えた「ご縁」によりご成婚されました。
これも奇跡かも。今月は、奮ってお元気様です!!
(2014・10・5)  

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