『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2014年9月号』

 企業統計によれば、昭和61年には、日本全国の企業数が535万社ありました。平成21年には、432万社になり、平成24年には、386万社と、ここ近年は、毎年9万社程減少しています。日本の企業の80%は、従業員10人以下の零細企業が占めています。日本の経済を支えるのは、世界を市場にする大企業ばかりでなく、それを支える中小企業であったという歴史があります。
 ここのところアベノミクスの効果もあり景気が持ち直し、企業の倒産件数も減少傾向にあります。しかし、企業の絶対数は、毎年減少している。少子高齢化に伴い、人口が減少し、国内の市場が小さくなっている。従来と同じ商品の取り扱いややり方では、存続することが難しくなってきている現実があります。また、事業主も高齢化し、後継者問題も大きな課題となっています。後継者がいない。いてもやる気又は能力が不足している。継がせること自体が地獄・・・!?つまり、企業数の減少の理由は、中小零細企業の廃業が増えているという解釈に他なりません。
 どんな企業もお店もお客様がいなくては成り立ちません。お客様が、必要とする、求める商品やサービスを提供し続けなければなりません。そして、数あるお店の中から、選んでいただく努力もしなければなりません。存続していくためには、常に、それを「より良く。もっと。」とやり続ける宿命が我々にはあります。弊社も、この地域にあって、60有余年前は、弊社は「お米屋さん」が始まりでした。今も取り扱いはありますが、時代の流れと共に、固形燃料の取り扱いから、灯油やLPガスといった化石燃料の販売。そして、上下水道工事、住まいのリフォーム、家電・・・と住まいに関する「暮らしのトータルサポート業」へと変化してきました。そんな弊社をご支援くださるお客様がいてくださるから、何とか存続しています。改めて感謝申し上げます。
 地域の過疎化、高齢化も益々進み、地域密着型企業として厳しい現実もありますが、これからも地域のお客様の求める、又、地域に希望をつくったり、お役に立てる商品サービスが必要であると思います。新たに考えていることもありますが、まずは、地域に暮らすお客様の生の声を聞くことが大切であると思っています。
 出来る、出来ないはあったとしても、お客様のご要望から、アイデアまで。どんなことでも結構です。添付のハガキを
ご利用いただき、アドバイス等を頂けたら、ありがたく存じます。よろしくお願いします。
今月も、お元気様です!!

(2014・8・3)

株 式 会 社 エ マ 商 会   依 馬  邦 夫