『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめせんそう)2015年2月』

 さて、「当たり前の反対は?」と聞かれたら。経験上、「当たり前じゃない・・・」と答える方が多いのですが。「当たり前の反対は、感謝」という答えはどうでしょう。今日も、布団の中で、目が覚め、朝を迎えられること。3度の食事が食べられること。する仕事がある事。永年お取引をして戴いているお客様があること。共に、働くスタッフがいる事。住む場所がある事・・・等々。身近な女性である、妻にしても、母親にしても。毎日、来る日も来る日も、家族の為に3度3度の食事を始め、洗濯、掃除といった家事。会社に休みはあっても、家事に休みはありません。脱いだ衣類が洗われキレイに折りたたんでタンスの中に。違和感なく自宅で素足で歩ける・・・みんな当たり前と思いがち。家事、子育てもして、尚且つ職場で働いて・・・時の総理は、もっと働けと仰ってますが。
 無いのが当たり前の時代は、感謝が溢れる時代。あるのが当たり前の時代は、感謝する機会が乏しくなる。どちらの時代が、幸せを感じやすいのでしょう。ガスや電気もあるのが当たり前。夜中でも、コンビニ行けば、大体間に合う。車に乗れば、自分のペースで出かけられる。スマホやパソコンがあれば、瞬時に欲しい情報が得られる。今の時代。どれをとっても当たり前。 健康も病気になってその有りがた味が分かる。失ってからその尊さに気づく。「想定外」という災害が起こってみて、平穏である事の有りがたさが分かる。「いつまでもあると思うな、親と金」。「のど元過ぎれば・・・」。
 税金納めているのだから、お金払ってるんだから、これ位やってもらって当たり前。親切な行為に感謝しても、いつもしてもらっているうちに当たり前になって感謝も忘れてしまう。育ててもらった、助けてもらった恩も、知らないうちに忘却の彼方に。
 人は、人生は、世の中は、「当たり前」が多い方が幸せか。「感謝」が多いほうが幸せか。ひとつでも多く感謝を見つける毎日。「ありがとう」を創る毎日。世のため人の為に喜んで働く毎日。片や不平・不満、批判や他責、妬みの日々。一度の人生ならば、どちらが幸せか。「考え方」ひとつで、「生き方」も変わっていきますね。今一度、「かけた情けは水に流し 受けた恩は石に刻む」。
今月も、お元気様です!!
(2015・1・7)

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