『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2021年12月号』

 昨日、皇室・秋篠宮家、ご長女・真子様が、小室圭さんとご結婚されました。日本国民の一人として、心より祝福を申し上げます。背負っている歴史は、あまりに大きく、苦労も絶えぬとは存じますが、秋の好日、新しい人生を歩みだした若い二人の幸せを祈念致します。
 秋篠宮様は、私と同年であり、家族構成も、妻・1男2女と同じ。紀子様と学生の頃に、「寝覚の床」にお越しになったTV映像を、当時、リアルタイムで拝見した記憶もあり、親近感も深く、他人事でないと感じます。子どもの幸せを心から願い、目に入れても痛くないと言えるほどの娘を持つ父親からすれば、色々な思いも交錯します。人生の伴侶やその家族からの影響は少なからず人生を左右する事もありますね。
 令和天皇は、初代神武天皇から数えて第126代の天皇。日本最古の書物とされる「古事記」、「日本書紀」といった史実の記録を元に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫の系譜を、ある意味、「神話」を原典として、現代に至るまで脈々と続く、人類史上、奇跡的な歴史で、我々日本人が日本人たる所以であり、誇りとするところです。
 木曽では織田信長の時代に始まる、「御杣始祭(みそまはじめさい)」(御神木祭)。天照大神様をお祀りしている「伊勢神宮」にあって20年に1度の「式年遷宮」(大御神様のお住まいを、社殿・御装束神宝を全て新しくし、お移り頂く日本最大の御祭)の中の重要な御祭。前回の式年遷宮の折の伊勢神宮の祭主(伊勢神宮のみに呼称される神職名)は、池田厚子様。昭和天皇の子女であり、皇室を離れ、岡山県の民間の事業家に嫁がれた方です。現在の祭主は(平成29年より)、令和天皇の実妹で、黒田清子様(皇族時称号:紀宮-のりのみや)。この方も、皇室を離れ、東京都職員・民間人に嫁がれています。令和7年開催予定の御杣始祭には、木曽にもお越しになると思われます。日本の歴史は、皇室・皇族のみならず、様々な伝統・文化の継承のシステムがあって引き継がれているといえます。
 真子様のご結婚、当日の記者会見でのお言葉の一部。「…誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、辛く、悲しい思いをいたしました」。時を同じく、衆議院選挙中。与野党、政治家の各面々の演説。本当に、真実の物語を語っているのか。始まると、選挙一色に偏る、各報道機関。おもしろおかしく騒いで物語をつくってないか。外交上、各国から発せられるメッセージ。自国都合の物語でないか。この世に、間違いのない事実とは。
 そこに真実の愛は、あるんか?
 今年も、お元気様でした!!(21・10・27)