『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) 2013年9月』

今夏は、梅雨明けが早く、長い夏になっていますが、戻り梅雨の様相もあったり。全国的には、ゲリラも含めて記録的豪雨や、熱中症の続発など、過酷な季節となっています。熱中症は、昭和の時代にはあまり聞いた記憶がありませんが、高温・多湿等の環境下で人体の体温調節がうまくいかず、脱水症状がおこるとういうもの。日射病は、真夏の炎天下にあって発症しますが、熱中症は室内にいても油断はできません。原因としては、まず気候の変化。それと、我々の暮らしの環境が向上し、それと共に、適応力が退化したとも。加えて高齢者に被害が多いのも、長寿化して対象者が多いのも、ひとつかもしれません。誰にでも、加齢による体力低下はありますね。

対策としては、水分補給はもちろん、やはり基本は規則正しい生活。バランスのとれた食事。十分な睡眠。ですね。暑さに負けて、冷たい物や食べやすさを優先したり、おざなりにしたりと。本来であれば、夏の食生活にかかわらず、健康な生命体を維持していくのに、「極端に冷静!?)」に考えれば、「体に必要な物」を食べる事がベスト。食事は「好き、嫌い」、とか「食べたい、食べたくない」、「食欲の有る、無い」でするものではない。「摂取すべきものを、摂取する」。貧しい時代は、そんなことも言ってられなかっただろうし、飽食の時代には、「おたく、ダイジョウブ?」と笑われそうですが…。
しかしながら、今や、便利でおいしい「お惣菜」や、「レトルト食品」。スーパーでなくとも、コンビニに行けば、あっという間に今夜の食事の準備ができてしまう時代です。日本の伝統食は、四季のある(あったはずの)季節毎の旬の食材に知恵を生かし、季節を愛でながら、体に良い物が伝承されてきているはず。何でも便利においしくなって、手間をなくして、お金さえ出せば、満足のいく食生活が過ごせる。御年配の方から、こども達までもが…。世界的な食糧不足の懸念もある反面、「食の質」の心配も…平成の時代に、また聞いた事のない、精神面も含めた傷病が増えていくかもしれません。
「変えていくことと、変えないこと。」皆さんは、どうお考えになりますか。残暑に負けず今月も、お元気様です!!
(13・8・2)
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