『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2014年5月号』

卒入学シーズンとなりました。今年の我が家は該当者なしで、比較的穏やかであったかと思います(家内からすれば、あってもなくてもアナタは変わらないでしょと言われそうですが)。社員さんの家庭では、今年は、小学校入学や保育園への入園がありました。近年は、働く女性が増え、比較的幼いうちに保育園に預ける、ことも多くなってきました。ウチのこども達も、3人とも未満児からお世話になりました。こどもの数も減り、近所にいっしょに遊ぶ友達も限られる。家や親の仕事の都合とはいえ、早めではありましたが、こども社会での園生活は良かったのではと思います。先生方のご恩に今も有り難く感謝しています。 こどもが生まれれば親という肩書がつきます。親としての経験はそこから始まる訳なので、親も親となるべく、そこから学びや、経験が始まる。一人前に育てて家庭を築き、親としての責任を果たした頃に、やっと「本当の親」となるのでしょうか。なりたての親でも、子供を躾ますね。「身」を「美しく」すると書いて「躾(しつけ)」。良くできてますね、漢字って。「しつけ」の頭に「お」をつけて丁寧にすると「押(お)しつけ」になります。余り良い意味では使われないので、「躾」は、丁寧にしない方がいいのかな?世の中が豊か(?)になり、優しく(?)もなり、個性や自由の尊重が謳われ、従来、「躾」とされてきた事が、軽んじられる風潮を感じるのは、私も「歳のせい」なのでしょうか。それでも、うるさがれても、嫌われても、「親」、「経営者」という肩書があると、言わねばならぬ、せねばならぬ躾や指導はありますね。自分の事は、棚に上げても…(笑)。「叱られて嬉しい」と言ってもらえる指導力には、まだまだ遠い道のりです。保育園で身につける事。「あいさつをする」、「履き物をそろえる」、「困っている人がいたら助ける」、「嘘をつかない」、「悪口を言わない」…と当たり前に聞こえる事ばかりですが、自分も含めて、これって大人たちってみんな出来てますかね。ここ数年弊社に入社して間もない20代の若者達が、「あいさつの大切さを知りました」、「努力って良い事なんですね」、「僕は誉めらるタイプですのよろしく」…???

時代は変わるとはいえ、首をかしげる事もありますね。親、学校、会社、地域社会。時代のせいにしないで、最低限の「礼節」を伝えていく大人でありたいニャン。今月も、お元気様です!!
(2014・3・9)

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