『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) 2016年1月号』

 1月号となりました。本年もよろしくお願い致します。今年は、夏のオリンピック・パラリンピック(略してオリパラなんて言うようにもなってきましたね)が、南米リオで開催されますね。となると、東京オリパラも、後4年に迫ってきます。「お・も・て・な・し」と流行語大賞となった東京開催が確定した国際オリンピック委員会(IOC)でのプレゼンが行われたのが、2013年9月。そんなに昔の事でないはずですが、その間、決定されたはずのエンブレムや新国立競技場の設計が白紙に戻る等のドタバタがあって、「大丈夫?間に合うの?」と心配する人も少なくないかと。長野県で開催された冬のオリンピックの時には、そんな事もなかったのではと思われますが、何もしていない私が心配することでもありませんね。
 前回の東京オリンピックの時は、私は生まれておらず、国内開催の冬と夏を体験できるのは幸運な巡り合わせと言えるのでしょう。3回体験できる方は、もっとラッキーですね。昭和39年当時は、これを機に世の中も大きく変わっていくきっかけにもなりました。開幕の9日前に、新幹線が運行開始。日本武道館は3日前にオープンしたとの事。それを聞くと前回のオリンピックもドタバタで間に合ったのかと、勝手な想像もしてしまいます。
 期限を区切って準備する。大事なことですね。いつかいつかと思っているような事は、なかなかできません。その内落ち着いたら。これもできません。「いつかいつかは、一生しない」。そのうち忘れたり、あきらめたり。日程が決まっている、決められている事については、当然守りますが、自分で決めることができる。だけど、すぐにやらなくても、明日困ることではない。重要なことだと思ってはいても、優先度が低いと、ついつい人は、先送りにしてしまう。そして、1年経つのはあっという間。気付いてみれば年の暮れ。思った以上に、人生は短い!?
 新年を迎え、今年こそは。今年はこんな歳にしたい。皆様、そんな希望を膨らませていらっしゃることと存じます。毎日があっという間に過ぎてしまう。そう思う理由は、同じ事を繰り返す毎日にあるとも言われます。小学校といった子供の頃、時間は長く感じました。その理由は、初めての体験が多かったからだと。変化の激しい時代ではありますが毎日、目的意識を持ちながら、常に経験のない変化に積極的にチャレンジしていく。そうした姿勢が人生を豊かにする。
 そう信じて、大きく希望を膨らませ、三日坊主にも負けずに、今年も、お元気様です!!

(2015・12・7)

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