『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2015年8月号』

 「えっ!!」、「何で!!」・・・と驚くような事が頻繁に起こる世の中になっていると思うのは私だけでしょうか。自然災害も、当地御嶽山は元より全国各地で火山活動が活発になっています。自然災害は、人間の力ではどうすることもできず、どう向き合うか。万が一の時にどうするか。最低限に被害を抑えるにはどうするか。それより仕方がありませんが、現代の科学をもってしても、学者の皆さんはですら、「過去にデータがない」と閉口してしまう。せめて人災は何とかしたいものです。
 前回の東京オリンピックの頃に開業。安全神話を誇った新幹線の火災。まさかと思う原因で人命も失われ、大混乱。こういう事があると、新たに安全対策の必要性が論じられ、社会的負担も増える。沈静化の様相を見せないいわゆる、「振り込め詐欺」。手を変え、品を変え、頻繁に防止の為の広報活動もされています。個人情報の流出事故。これもよく騒がれます。流出しても悪用する人がいなければ、そう騒ぐ必要もないかとも。人の迷惑や、人の裏をかいて悪事をはたらく人がいる。そんな知恵があるのならもっと人の為になる事に使えば良いのに。悪いことをして事件や事故が発生する。社会への、信頼関係が失われたり、その為の法律ができたり、ギスギスとした世の中になっていくような気がします。玄関に鍵をかけずに暮らしも、この木曽でもいつの間にかできなくなりました。世界的に見れば、日本は豊かで安全な国であるとは思いますが、幸福感が薄れていく流れも感じます。

 人類の最も劣悪な人災。戦争と環境汚染かと思います。70年の節目を迎える終戦記念日と最も消費エネルギーの多いこの8月。1人の力ではどうしようもないと思う反面。ひとりひとりの力がなくては良くならないのも現実。事故や事件につながるまでにはならなくても、個人の自由、価値観の尊重の大義名分に、いつの間にか、自分都合や義務を負わない権利の主張をしている自分がいないか。余りに変化が激しく、世の中も複雑化して、自分を見失いそうな時代。少子高齢化は、長寿社会でもあります。健康志向で、どう健康で生きるかと共に、人としてどう生きるかという規範も必要かと。
  大人もこども、長短はあっても夏休みの頃。夏風に響くふうりんの音に癒されながら、自分と向き合う時間も持ちたいものです。、
今月も、お元気様です!!(2015・7・6)