『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) 2016年10月号』

 世界一の長寿国の日本。今年の平均寿命の発表は、男女平均83.7歳。2位がスイスの83.4歳、3位がシンガポールで83.1歳と続きます。翻って、企業(会社)の寿命はどうでしょう?

日本企業146万社を対象とした調査では、創業100年以上の会社が約2万社。このうち200年以上が約400社、500年以上が約30社、千年以上が7社とあります。国内の法人は、約240万社、個人企業も合わせると約480万社あると言われているので、実際の長寿企業はもっと多いと推測されます。韓国銀行がまとめた世界41カ国の統計では、創業200年以上の企業は、5586社あり、日本:3146社、ドイツ:837社、オランダ:222社、フランス:196社と続き、中国は数社、韓国はゼロという記事がありました。日本は人だけでなく、企業も世界一の長寿国と言えそうです。木曽郡内にも、創業数百年の造酒屋さん、蕎麦屋さん、漆器屋さんのあることを思うと、木曽は歴史のある地域ですね。

 その反面、こんな統計も。平成の時代にあって、創業した企業が5年後には15%しか残っていない。10年経つと、6.3%の生存(?)率。20年では3%。30年経つと残っているのは、100社中1社未満ということです。

 今年、弊社は創業65年となりました。株式会社となって50年目となります。前述の統計からすると、わが社が、今存在するのは「奇跡」といえます。これも、ご支援下さった地域のお客様をはじめ、関係各位のおかげと深く感謝を申し上げます。社長からすれば、お客様のみならず、創業者、わが社を支えたOB・OG社員さん、もちろん現役社員さんに至るまで、全てに感謝の気持ちで溢れるところです。

 先代から社長を引き継いで21年経ちます。バブル経済がハジケテ世の中が、「失われた20年」に入りました。その頃から、地域も停滞ムード漂い始めたと記憶します。その矢先、平成7年に、阪神段震災が発生し、地下鉄サリン事件と続き、世の中に閉塞感が覆い始めます。平成9年金融ビックバンが始まり、金融機関の破綻・合併が始まります。昔のどの大手銀行が今の銀行名に変わっているか分かる人は限られているのではないでしょうか。

 平成12年には、ITバブルが崩壊し、翌年にはニューヨークで、9・11のテロ事件が発生。世界中に不安が広がりました。平成20年には、リーマンショックが起こり、世界的企業のトヨタが赤字に転落します。それから日本経済が立ち直るかと思った矢先、東日本大震災。復興未だ、道半ばではありますが、安部政権となりアベノミックスにより、閉塞感が払拭。それも束の間。中国をはじめとした新興国の経済成長も陰り、円高・株安・マイナス金利によって、潮目が変わりました。そんな目まぐるしい時代の変化の中で、続けてきた「ふれあい感謝デー」が、20回目を迎え、「なんちゃら・ホイ!」も、創刊20年が過ぎました。今年の感謝デーは、一入感謝を込めてお待ちしています。

今月も、お元気様です。(16・9・7)(1208字)

株 式 会 社 エ マ 商 会  依 馬  邦 夫