『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2017年8月号』

6月25日に、木曽町を中心とした地震が発生しました。負傷者、建物の損壊等はありましたが、幸い、人命に至るまでの被害は確認されず、胸をなでおろすところです。依然、余震は続き、警戒が必要です。コラム欄ではありますが、ライフラインであるLPガスについての注意事項を掲載させていただきます。

・地震が発生したら
LPガス器具の使用を中止してください。コンロであれば、火を止めてください。但し、自分の身の安全の確保をすることが先決です。身の危険があれば、消火する前に、身の安全を確保してください。一旦、揺れが収まった後でも結構です。2次災害の防止と考えてください。

・マイコンメーターに装備された感震安全装置
LPガス使用中に、震度5以上の揺れが発生した場合には、ガスメーターが、ガスを自動遮断します。これにより、一定の安全が確保されます。弊社のお客様にあっては、全戸設置しております。今回の地震発生時にも、一部のお客様のところで、自動遮断されました。揺れが収まった後、復帰ボタンを押すと、安全確認がされ、使用が可能になります。もし、安全が確保されていな場合には、再び自動遮断されます。不安や危険が認知される場合には、すぐに、弊社まで、ご連絡ください。

・今回より被害の大きな地震が発生した場合
更に大きな地震が発生し、ガス容器の転倒やガス漏れが発生した場合には、すぐにご連絡ください。お客様に危険がおよぶ可能性もありますので、落ち着いて、ご連絡ください。万が一、建物を離れて、避難所へ避難するような事態になった場合には、可能であれば、ガス容器の、元バルブを閉めてから避難してください。身の安全が確保できる場合のみで結構です。

・災害後の対応
大きな災害になった場合には、弊社も被災し、十分な対応が講じられない事も考えられます。その場合には、国の監督の下、LPガス業界の全国組織のネットワークによる支援が約束されています。それによる復旧・支援活動をお待ちください。LPガスは、国のエネルギー政策から、有事の際は、「最後の砦(とりで)」として、位置づけられ、災害に強いエネルギーとされています。調理、給湯、暖房、発電のための熱源として、交通が断絶された場合等、迅速に活用できます。

無いに越したことはない災害。万全の対策には限界があります。知っているのと知らないとでは、結果に大きな違いが出ることもあります。知っていても行動できなければ意味がありません。万が一に備え、今一度、点検してみましょう。

今月も、お元気様です。(17・7・9)

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