『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2018年11月号』

「東京・銀座」の土地の値段が、バブル期の価格より2割程高くなっているそうです。バブル期…昭和の終わりから平成の始めにかけての好景気時代。お金の運用・投資先として、土地や株式に集中・加熱し、実体経済から離れて、投資より投機が優先されました。まだま上がる!!と、フィーバー!!(昭和ですね)。日経平均株価も、4万円代間近(マジか!?)。現在、世の中全体からすると好況と言われていても、株価は2万4千円に届くかという時代からすれば、異次元の世界。一極集中、2回目の東京五輪を目前の首都は、バブル再来の様相です。
 土地取引の価格の指標が、毎年、3つの公的機関から公表されます。「都道府県からは基準地価」、「国交省からは公示価格」、「国税庁からは路線価」(主に相続税の為)です。この9月に発表された「公示価格」は、全国平均が27年ぶりに上昇に転じたとの事。三大都市圏や地方の中核都市を中心に外国人観光客の増加や景気回復を理由に上昇。反面、長野県内では、「県平均で22年連続下落」も、下落幅は緩和されたという状況です。軽井沢は7年連続上昇。近隣、松本、塩尻、安曇野の3市は2年連続上昇。中でも県内上昇率ベスト5に、塩尻市の基準地点が2か所が入る。鑑定員の分析では、「塩尻市の大手製造業の設備投資の影響」が要因。多選の批判はあったとしても、この9月に塩尻市長が5選を果たした事を思うと、民間企業と行政体が車の両輪の様に、少子高齢化時代に立ち向かう努力の成果と学ぶ点は多いと思います。
 今年の3月に公表された公示価格。県内下落率ワースト1に上松町、ワースト3に木曽町の基準点の公表にショックを受けましたが、規模や地域性はあったとしても、お隣の塩尻市の取り組みは希望を与えてくれます。
 「人を地域を塩尻市を愛し、この街の明日が 今日より少しでも良くなるよう、それぞれの立場で努めよう。市民から貰う「ありがとう」の言葉が私たちの勲章。1年間に貰う勲章の数が成功体験であり、自らの人生を豊かにしてくれる。その繰り返しこそ、市民とともに築く郷土の未来となる」…塩尻市長の言葉です。「場所を木曽」、「市民を、地域のお客様」と置き換えると、まさに、わが社はそんな気持ちで仕事に取り組んでいると思います。自分達がが思っていても、お客様に思っていただかないとダメなんですけどね。
今月も、お元気様です。(18・10・9)
株 式 会 社 エ マ 商 会  依 馬 邦 夫

人を地域を塩尻市を愛し、この街の明日が
今日より少しでも良くなるよう、それぞれの立場で努めよう。
市民から貰う「ありがとう」の言葉が私たちの勲章。
一年間に貰う勲章の数が成功体験であり、自らの人生を豊かにしてくれる。
その繰り返しこそ、市民とともに築く郷土の未来となる。
塩尻市長 小口 利幸