『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2022年3月号』

世の中に起きた事件・事故。世界各国の新聞に掲載される出来事もあれば、地方紙にも掲載されない出来事もあります。ネット社会で、新聞の購読数が減る中、個人的には、新聞をはじめとしたアナログな活字を好むところがあります。日経新聞のコラム欄(22・1・26)の記事は全国版ですが、電子版の地域記事の引用がありました。

「電車で喫煙注意され 高校生へ傷害」。電車内で、加熱式たばこを吸っていた男に、17歳男子がやめるように促したところ、殴る蹴るの暴行を加えた。高校生は顔の骨を折る重傷を負った。おそらく、心にも大きな傷を負った事でしょう。容疑者は、「けんか売られたから殴った」と身勝手な供述。更に、「車両内には高校生の友人3人が居て、暴行を止めようとしたが、他の乗客は止めなかった」。栃木県のローカル線での事件。長野県のローカル線で、自らがが出くわした事件の時に、果たして、どんな行動をとったか。自分が、その高校生の親だとしたら…。複雑な心境が交錯します。

近年、車両やクリニック(病院)での身勝手な狼藉(ろうぜき)や放火の事件が続きました。その被害者の立場を思えば、足が竦んだり、自身の身の安全を優先する事も理に適っている面もありながら、若者が目前で受けている理不尽な暴行を見て見ぬふりをしてしまう。世界各国の新聞に掲載はされないものの、こんな事件が起こらないよう、起こりそうな時に、未然に防ぐには、起きた時に、大きな被害にならないように、どうしたら良いか。今の世の中、どこにでも起きそうな事件。人類共通の事件として、知っておきたい記事です。

も・ち・ろ・ん。明るく、元気、勇気の溢れる全国記事もありました。そう、郷土の星、『御嶽海』が、3度目の幕内優勝、大関昇進、ご結婚!!おめでたい事が続きます。号外の新聞まで発行されました。地元が思う以上に、大きな出来事として、全国記事にも取り上げられました。あれだけカラーの記事が重なった新聞は、あまり記憶がありませんね。恒例の、口上。四字熟語は避けて…と、出身中学校の石碑に刻まれた「持ち味を生かし」、支え、育ててくれた両親や恩師への「感謝」を忘れず、相撲道に邁進すると、堂々と述べてくれました。相撲を通して、人として大切な事を、教えてくれる郷土出身の若者に、共に慶び、祝うに止まらず、彼に学び、我々も人や地域に喜びや元気をつくる努力をしていきたいものです。横綱になった暁の口上には、出身小学校の体育館に代々掲げられている額縁の、『正直勤勉』の四字熟語を述べてくれる事を今から楽しみにしています。
今月も、お元気様です。(22・1・28)