『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2020年2月号』

 24時間365日営業が当たり前だったコンビニエンスストアが、この年末年始は、時間短縮や休業する店舗があったようです。コンビニエンスとは、便利という意味。いつの頃からか、そんな便利が当たり前になっていました。働き方改革、ワークライフバランスと生産性を高めて、働く時間を抑えて、余暇の時間を増やそうという流れはあるものの、サービス業は、むしろみんなが休んでいる時に働く事になります。休みの日に、家族で出かける楽しい時間が過ごせるのも、お正月返上で働く人がいるからですね。
 ガス会社も、ガスを安全・安心にお使い頂く為に、「ガス臭い」、「ガス漏れ警報が作動した」、「火災が発生した」等、ガスをご利用頂くお客様に、事故につながるような危険が発生した場合に対応すべく、電話連絡をお受けする、また、いざという時には出動する体制を整えています。社長以下、当番制で実施しています。暮らしを支えるインフラとして、弊社も多少なりとも一翼を担っています。
物流業界の皆さんも大変ですね。今日頼んだ商品が、翌日には到着するのが当たり前。荷物の種類や大きさもまちまち。時間指定もあったり、不在となれば、何度も再配達。利用者からすれば便利なサービスもそれを維持する人たちは大変ですね。減少傾向の続く年賀状や新聞も元旦に届けてくださる方がいますね。
「働き方改革なんて言っているのは日本だけ」とか、「そんな事を言っていると日本の産業が滅びる」という方もいますが、日本の少子高齢化という人口問題。「限られた人数で、生産性を上げる工夫による成果」を創らないと日本の未来が保障できない事につながる。
その為の時代の流れとして、AI(人口知能)、RPA(定型業務のロボット化)、IoT(物のインターネット化)が目まぐるしく広がっています。自分も利用者の立場になれば、スマホで色々な便利な事が出来るようになり、手放したら生活が不便・不自由になってきています。停電、断水時に、何と不便なことか!!と改めて実感するのと同様なレベルになりつつあります。
今朝のニュースで、小池東京都知事が、環境保全、気候変動に対応すべく、2050年のCO2排出ゼロ(ゼロエミッション東京戦略)を打ち出す報道がありました。人生100年時代といえ、その頃、小池知事も私もこの世に居るか分かりません。
2020年2回目の東京五輪が成功裏に終わり、そして、2050年ゼロエミッションを目指し、人類の幸福の姿を3回目の東京五輪によって示す未来を夢みます。目の前に全力を尽くし、未来の孫の代の心配をできるような努力をする1年にしたいと思います。
今年も、お元気様です。(19・12・28)