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穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)

『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2026年9月号』

「8月15日は、何の日?」とテレビで街頭インタビューする映像。相応の年齢の人たちは、「終戦記念日」、「終戦の日」と答えていて、20代の若者は、「お盆休み」とか「海の日」、「山の日」と夏のレジャーに関する日と答えている様子が映し出される。テレビの映像が、必ずしも正しい事実を伝えているかは分かりません。伝え方や表現の仕方によって、伝わり方や見え方は変わってしまうので、鵜呑みにしないのも必要な時代かと感じます。私が問われれば、「終戦記念日」と答えてましたが、この表現も、「記念日」という言葉が戦争の終焉した日としては、不適切という意見があって、メディアでは控えているとか。

政府としては、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」と定めて、今年は、81回目として開催されました。8月15日は、昭和天皇から玉音放送により、戦争が終わった事を国民に伝え、国民が戦争が終わった事を認識した日とされます。追悼とは、亡くなった人を思い、悲しみと敬意をもってその死を悼むこと。亡くなった方の命日はそれぞれあっても、戦争により亡くなった方々を合祀する日となり、不戦の決意と共に、平和を祈念する日と理解されます。名称は異なってもその本質は誰しも共有できますね。追悼式での天皇陛下のお言葉や時の総理大臣の追悼の辞は、その意味について、その年ごとに論じられます。

「お盆」。亡くなった先祖や家族の霊を迎え、供養し、送り出す為に家族が集まり(帰省して)、共に過ごす日本の伝統的行事。こうでなくてはならないと言い切れないところもあり、言葉の定義や意味の表現は難しいところがありますね。終戦の日とお盆は重なっている地域が多いので、日本独特の雰囲気があるとされます。

アジア諸国では、仏教の影響により、「お盆」のような行事はあり、お墓参りやお墓に家族が集まり食事をしたり、音楽を流したりする風習をもつ国もあるようです。日本の盆踊りも先祖供養のひとつの形。キリスト教でも、All Souls’ Day(死者の日)=亡くなったすべての人の魂を追悼し、祈りを捧げるカトリックの記念日が、11月2日。若干、趣は変わりますが、ハロウィンは、古代ケルトの死者が戻る夜の日に悪霊から身を守る日とキリスト教が融合しお祭りに化した例もあります。

私たちが今生きているのは先祖のおかげ。平和で豊かな日本は、戦没者が生きたかった未来。毎年、大切にしたい夏の日ですね。9月号の記事としては、季節外れの感は否めませんが、初秋を待つ頃、少し今年の夏を振り返ってみてはいかがでしょう。

今月も、お元気様です。(26・8・16)