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今年は、「昭和100年」、「戦後80年」、「20年に1度の、御杣始祭」、個人的には、「還暦」。いろいろな節目の歳を大切にと思った年明け。あっという間に時間が過ぎ、来年の話をしても鬼にも笑われない時期となりました。時の経過を早く感じるのは、「自己変革の不足」、「充実感の不足」、「物事に対して受け身」という指摘もあるので、時間の速さを口にするのは封印しておきます。
「戦後80年」。世界に目をやれば終わりの見えない戦争・紛争のニュースが毎日、メディアから流れる。理不尽さ、無力さ…複雑な感情が入り混じって、いたたまれない気持ちに。特に、年端もいかないこどもたちが犠牲になっている様子は、目を覆い、耳を塞ぎたくなる。この21世紀にあって、戦禍に巻き込まれ、食料不足による餓死。自国の歴史を、この地球上に現実に起こっている映像に重ねる。今ある日本の平和を守り、決して戦争に引き摺りこまれてはならない。今日は平和でも、明日は分からない。現実的には、近隣諸国の動きををみれば、そうした危機は、決して対岸の火事ではない。一日中、その事ばかりを考えている訳ではないけれど、1日中、その恐怖に怯えて生きている人がいる事は間違いのない事実です。
戦後生まれの日本人が多くを占めている時代。それを語るのにはおこがましく感じるところもあるけど、2度と体験してはならないという面も。小学生の頃、学校で戦時中等の体験を親に聞いて、学校で発表するような授業の一コマもありました。木曽から戦地に出征した方もいらっしゃるとは存じますが、木曽で生まれ育った母からは、木曽が戦地になったり、空襲による爆撃があった話は、聞いた記憶はありません。男性が不足していたため、森林鉄道の運転を女性ながら伯母がしていた事を聞いた事があります。父からは、学徒動員で工場に勤労。付近で爆撃があり学友が亡くなった。伯父が大陸に学徒出陣しながら、帰還する事ができた。この程度の記憶です。
「はだしのゲン」。広島での原爆投下を題材に、戦争の悲惨さ、反戦と共に、人間愛を世に伝えた名作とされ、日本のみならず18カ国に翻訳された漫画。連載開始は昭和48年。連載された少年誌から、また国語の教科書での井伏鱒二の「黒い雨」から、こどもながらに戦争の悲惨さを記憶に刻まれたように思います。
「口にすること」、「思い出すこと」を嫌だった。本当は、もっと伝えたいことや伝えるべきことがあったかもしれない戦争体験者。今まで、封印してきたけれど、このまま伝えずに済ませてはならないと語る人が増えてきたと聞きます。今ある平和は、犠牲になった人の生きたかった未来。みんなの幸せは、まず平和から。今月も、お元気様です。(25・10・7)
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