『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2018年9月号』

「今まで経験したことがない」。誰しも、経験したことがないことをする前には、不安になり、準備を入念にしたりすることはありますね。生まれたばかりの赤ちゃんこそは、すべてが初めての体験が続き、色々な経験を経て成長していく。ある意味人生とは常に成長のプロセスとも言えるでしょう。
ところが、人類が、誰も経験したことがないとなると、話は別となります。7月初旬の豪雨から、いつまで続くか分からぬ連日・連夜の猛暑。次は、台風が日本の東から上陸し西へ移動する。教科書にまで記述されている気象のセオリーを覆す、異常気象。百年に1度の地震、津波、噴火、豪雨…更に未体験ゾーンが続いてきます。酷暑が原因で、熱中症となり、不幸にもお亡くなりなった数を見れば、この暑さも激甚災害に準ずると言えそうです。何があるか分からない。何があってもおかしくない。自然が相手だけに、人類の英知でも及ばぬ世界です。
 平成の世にあって、飢饉(ききん)と言えば、歴史の教科書に刻まれた過去の出来事。江戸時代には、4大飢饉があって原因は異常気象。災害による人命が失われただけでなく、産業が農業中心となり、食べる者が無く、餓死した祖先がいたという事実。そこまで、遡らなくても、平成の初頭。冷夏により、お米が不作となり、輸入米に頼った記憶のある方もお見えかと。今は昔。弊社も、お米の取り扱いがあり、骨を折った記憶があります。さすがに、それが原因で餓死した人は聞きませんでしたが。損害を受けた農家さんは沢山おられたとは思いますが、それをきっかけに、品種改良等、強い稲の研究や開発は進んだ面も。災害や逆境をきっかけに、革新、成長、発展をしてきた人類の歴史とは思ってみても、なかなか希望的に前向きに捉えられる事ばかりではありませんが、気づいて、変わる事は必要です。
 200年ぶりの長野県出身の幕内優勝力士。これは、おめでたい、喜ばしい出来事ですね。歴史上の関取と言っても過言ではない、雷電以来の快挙を成し遂げた、大ヒーローの御嶽海。感動や元気を与えてくれました。また、あちこちで盛り上がっていますね。
 決して恵まれた体型とは言えず、押し相撲という真っすぐな自分らしい姿勢を貫く。一戦一戦、勝っても負けても謙虚な姿勢で反省を忘れない。地域や家族への感謝も忘れない。地域の若きヒーローの姿に、道は違えど、学びは多いと感服します。
今月も、お元気様です。(18・7・30)
株 式 会 社 エ マ 商 会  依 馬 邦 夫