『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2019年2月号』

 2019年の年明けは、雪もなく穏やかな天候でした。そんな1年である事を願いたいところです。昨年は、各地で災害が続いただけにそう思いましたが、実は、今年元旦には、東シナ海では台風が発生。また、復興道半ばでの熊本では地震が発生するなど、予断を許しません。暮れからの、世界景気減速への不安から、株式市場では、日経平均が当初から、2万円の大台を割ったり、為替レートも急激に円高に。別に、木曽での生活に、急に大きな影響与えるのものではありませんが、経済指標としては気になるところです。
 「平成最後の…」というフレーズも頻繁に聞かれるようになりました。平成最後のお正月が過ぎ、新年参賀も平成最多。4月1日には、新元号発表、5月1日改元が確定となれば当然ですね。節目を大切にしたり、名残を惜しんだりという時期かとも思いますが、個人的には、次の準備をしていくことを優先したい気持ちです。
 昭和の時代は、昭和天皇の崩御をもって終焉しました。その直前は、容体が随時、ニュースの速報で報じられました。世の中も自粛ムードにつつまれました。時はバブルでありながら、平成のスタートはお祝いムードよりも、喪に服したイメージがあったように記憶しています。皆さんはどう振り返りますか。
 その面では、今回は生前皇位継承。天皇とはいえ、年齢からすれば高齢者であり、退位の理由もそれです。長寿社会にあって、次世代へのバトンのつなぎ方を、国民ひいては世界にお手本として示せるようなチャンスも秘めているかと思います。
 平成の30年間は、バブルが弾けた後は、閉塞感が漂い、失われた20年と揶揄されました。平成に生まれたこどもたちは、景気が良いという時代を経験せずに大人になった。その親の世代は、ほぼ所得水準が上がらない時代。と言いつつも2012年(平成24年)から景気拡大は続き、戦後最長の見込み。その実感がないのは、成長率にあると言われます。高度成長期は、年率2ケタの成長が、今は、年せいぜい1%。成長の時間の「長さ」より、「絶対額」の成長がなけば、実感もなく実体もつくれないというのが現実。
 改元後、消費増税の懸念はあっても、2度目の東京五輪、大阪万博。AIによる自動運転、空飛ぶ車、医療技術の高度化によりガンは治る病気になり、誰もがピンピンコロリできるような時代の幕開けです。ワクワクしながら、次の世代のお祝いの準備を、してもよいのではないかと昭和生まれのおじさんは思います。
今月も、お元気様です。(19・1・7)

 株式会社エマ商会  依馬 邦夫