令和8年(2026年)1月号となります。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。
「物価高」。デフレ脱却と声高に当時の政権が言っていたのもいつだったか。ありとあらゆるものの価格が値上がりしています。弊社の取扱う商品も例外ではなく、お客様には、ご負担をおかけしています。LPガス、灯油については、全て海外からの輸入に依存。LPガスについては、以前は、中東への依存度が高かったのですが、今は、米国からの輸入構成比が高い。所謂、地政学リスクは従来より低くはなっており安定的に確保できるようにはなってきました。灯油やガソリンについては、精製は国内でしていますが、原料となる原油自体は中東からの輸入に頼っており、中東での紛争や戦争の勃発によるリスクはあります。輸入元は異なっても、海外依存は同じ。国内の販売価格は、国際的な市況によって影響を受け、私たちの努力も限界があります。また、海外取引は、為替が影響します。
「円安・円高」も、エネルギーの輸入価格を左右します。近年、「円安」が続いている為、日本国内で消費するガス・石油製品をはじめ、輸入価格は高止まり。化石燃料に限らず、日本国内で調達できない資源は、円安の影響を受けて価格高騰が続いています。
「円安」は、輸出型企業にとっては、相対的に安価に海外で販売できるため、海外での価格競争力を持ち、販売しやいと言えます。日本の基幹産業とされる自動車産業をはじめ、「ものづくり」で海外で勝負している企業は、「円安」の力で、業績が好調とされます。けれど、輸出型企業も、国内で製造する上では、エネルギーを国内で消費しています。また、材料となる資源も輸入しているとなれば、輸出で稼いだとしても、「輸出によって得た利益を投じる事になり」、国内に残る利益は、目減りする。
電力については、発電燃料の7割は火力発電で、燃料は輸入。ここでも「日本の富」は、海外に流出しています。原発の再稼働の流れが始まりましたが、原発の燃料についても、ほぼ100%輸入に頼っています。自然エネルギーを活用し、国内でエネルギーを賄う事ができなければ、せっかく稼いだ利益が、海外へ消えていく流れは変わらないと思われます。国内での生活の豊かさが実感できない理由の根源には、解決されないエネルギー問題がある。何とか打開の道筋を見つける新年でありたいと願う「ガス屋さん」です。
今年も、お元気様です。(25・12・5)
『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2026年1月号』
2026-01-01