『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2024年11月号』

昨年の10月号。中学時代の同級生が、名古屋の私立大学の篭球部の監督をしており、木曽に夏季合宿に来てくれている記事を掲載しました。残念ながら、今年は見送られました。「何かやらかしちゃったかな…」と気になり連絡。理由は、昨年、数人が、「熱中症」になったとの事です。涼しくて、過ごしやすい夏のはずだった信州・木曽でも、猛暑が続き、冷房設備のない体育館では学生の健康を守る事が難しいのが、大きな理由。蒸し暑い名古屋の夏であっても、そこは人気のある私立大学。体育館にもエアコンがあります。また、食事についても、弁当の食中毒対策も神経を使うのも見送った理由。ごもっともな理由。県下の他の地域の事はよく分かりませんが、夏休み中の学生の合宿としては、人気のある長野県。気候変動による猛暑の影響はこんなところにもあります。

小職が言うまでもなく、地震のみならず、大雨による災害の発生も続き、いつ何時、災害に遭遇するかは誰しも分かりません。発生する可能性は予測はできても、災害の発生を人間の力で止める事はできません。せめて、持続可能な社会であるために環境問題に取り組む。発生した場合に、なるべく大きな災害にならないようにする。また、2次災害につながらないような対策をしておく事が必要です。家屋等の耐震対策、防火対策、水害対策。避難所の確保。起きるかどうかは分からなくても可能な限り対策をしておく。一方、経済的な負担もあり、そう簡単なことではありません。

発生した場合には救援、救助、復旧するまでの自らの命、暮らしを守る事が必要。ライフラインの中で、「LPガス」は災害に強いエネルギーと言われます。その理由は、分散型のエネルギーで家庭に、日常的に使用する事は、「備蓄」している事につながります。電気や都市ガスのように大きなインフラ設備を必要とせず、「人と人がつなぐエネルギー」という面もあります。電気を必要しないガス器具(例:コンロ)もあり停電時には頼りになります。LPガスの発電機もあり、いざという時に頼りになります。9月22日に長時間にわたり大規模な停電が木曽にも発生しました。有事に備えて弊社もガス発電機を用意しており、実践的に活用する経験をしました。反面。課題もありました。

体育館等は、災害時には避難所となる事が一般的。LPガスを燃料とした冷暖房設備の導入は、学生への熱中症対策にもなり、有事の為に使用するに留まらず、日頃から常用し、大規模災害発生時には発電機を利用する事で、バックアップ電源にも活用できる事につながります。長野県のような山間地にあっては、適したエネルギーと思います。日頃も、万が一の時もお役に立てるエネルギーでありたいと思います。

今月も、お元気様です。(24・9・29)