『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2024年8月号』

20年ぶりに、日本国の新しい紙幣が発行されます。小紙が届く頃には、新しい紙幣の実物を手にしている事でしょう。お札を新しくする目的は、「偽造防止」と「ユニバーサルデザインの向上」という事です。日本では、あまり見聞しませんが、上手に真似て印刷すればお金が手に入る。古今東西、そう考える人は、後を絶たない。発行されたばかりは、私たちも初めて手にする訳で、本物かどうかの判別…自信はないですね(笑)ユニバーサルデザインとは、年齢、国籍、障害の有無等の区別なく、誰にでも使いやすいように工夫をすると理解されます。使い慣れた安心も良いとは思いますが、新鮮な気持ちになると、前向きにとらえるのもアリですね。

識者によっては、新札発行の種々の効果の指摘もあります。自動販売機、ATM,、セルフレジ等の入替や更新による経済効果。テマや費用はかかる分、経済効果の一面も。タンス預金の削減効果も新紙幣の発行時には言われるところですね。日本人の風習や文化なのか、自宅に現金を保管している人が多いと言われ、旧札を新紙幣に替える事をきっかけに、タンス預金が減る。また、それによる消費活動が増え、景気の刺激になる…なんて事を言う人も。「聖徳太子の紙幣はもう使えない!」なんて事になったら世の中の動きはどうなるでしょう?そんな事はなく、使えますからね!聖徳太子がタンスで眠っている方は、気をつけましょう。最近は、すぐに、世の中の変化を利用して、「電話でお金詐欺」のように、不労所得を貪るヤカラがいますから!

1万円札は、「福沢諭吉」から「渋沢栄一」へ。5千円札は、「樋口一葉」から「津田梅子」へ。1千円札は、「野口英世」から、「北里柴三郎」へ。皆、日本の歴史に名を刻む面々ですが、詳細は、お手もとのスマホを使って、AI(人口知能)にお尋ねください(笑)福沢氏と渋沢氏との共通点は、明治時代に日本の近代化に貢献し、生涯、学びを実業に生かし「独立精神」を重視した。逸話には、2人で将棋をさした事があるそうな。樋口女史と津田女史、お二方とも明治に生きた文化人・教育人。近代日本の女性活躍の先駆者。野口博士と北里博士。日本の近代医学の礎を築く。実は、北里博士は野口博士の師匠であり、また、福沢氏の為に、慶応大学の医学部設立を支援したそうです。紙幣の顔としては、順不同で悪しからず。

時は、令和。昭和を懐かしむ昨今ではありますが、明治時代の先人たちに想いを馳せ、よりよい明るい令和の日本を革新する人物を輩出をしたいものです。

今月も、お元気様です。(24・6・26)