『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2023年4月号』

「見通しを立てる」。生きる上で、生活を営む上で必要な事ですね。日々、目の前の事をこなす事に精一杯でも、その日暮らしではままなりません。見通し立ててみたり、予測をしてみる。だが、しかし!!そうならないのも現実。、世界や社会を揺るがすような事が立て続けに起こるような時代。識者によれば、ここ数年起きた事には全て前兆はあったと言います。起きてからなら、物事の分析はできる訳なので、今更、後から言われても…と思いますが、そうした「兆し」を察知し、事前の対応ができれば、結果も変わってくる。意味は理解できますね。日本のアジアの隣国。ロシア、中国、北朝鮮は、核兵器の保有国。さて、兆しは。

予断は許しませんが、コロナ感染が落ち着いてきました。県下コロナ初感染の報道時、松本市で事業を営む経営者の友人たちと、コロナは3年続くと予測しました。これで、終息に向かえば予測は的中した事になります。的中したからといって、それで何をしたかと問われれば、目の前の事を対処療法的にこなしてきた3年間と言わざるを得ません。けれど、この3年間、世界中の誰しもがコロナ禍を大なり小なり体験し、色々な事を考え、目にしてきたかと思います。失われたものもたくさんあるかと思いますが、これをバネにしたり、取り戻す以上に、未来に向けて、新たな未来を創造していく。そんな気概が必要な段階に入ってきたかと思います。コロナ禍前からの大きな世界的な課題である環境問題、日本にあっての少子高齢化に起因する様々な社会的課題。これらは何年も前から兆しはあったはず。でも、先送りにされていた課題です。異次元の少子化対策。政治に任せておくだけでは切り拓けません。

大企業から中小企業まで取り組む課題として賃上げがあります。弊社でも、賃上げは実施ていますが、更に継続していく上で欠かせない条件の一つに生産性の向上があります。少子高齢化の中、木曽にあっては過疎化も進み、人財、人出の確保が年々厳しくなっています。それを補う方法のひとつとして、「デジタル」の活用が推奨されます。所謂、DX(デジタルトランスフォーメーション)として、IT(情報技術)が社会のあらゆる領域に浸透し変革がもたらされる。そう言われてもピンとこないかと思いますが、現在、多くの皆様は、「スマホ」をお持ちかと存じます。ある調査によれば、若年層でなくとも、60~70代の方も、従来型の携帯電話ではなくスマホ持っていてメールなどのやり取りを9割位の方が利用してるとの事です。社会に浸透した「スマホ」をお客様と弊社をつなぐ方法として変革していく事が、コロナ終息後に必要な課題のひとつかと思います。皆様のご理解、ご協力と共に、変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

今月も、お元気様です。(23・2・28)