『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) 8月号』

 震災から、5ヶ月程が過ぎ、大きなダメージを受けた日本経済も復調してきたと
メディア等で報じられるようになりました。直後は、弊社でも灯油の数量制限では、
お客様にご協力賜り、誠にありがとうございました。。今も、被災地での仮設住宅に、
LPガス仕様の給湯器が優先的に振り分けられ、入荷がしにくい状態にありますが、
それ以外は、ほぼ震災前の状態に戻ってきています。改めて、日本企業の底力を感じます。
消費マーケットの縮小、円高、株安に加え、今夏の電力不足は、日本の製造業にあって
は、引き続き厳しい環境が続きます。日本の基幹産業の影響は、わが社のような零細
企業にも、少なからず影響があります。また、公共事業も抑制され、木曽の建設業界
からは、悲痛な叫びが聞こえてきます。
国難と言われる現状に対し、何とかしようと皆が努力をし、被災地の復興を誰もが願っている。
被災地での、日々の前向きな努力。節電となれば、国民上げて、暑さと戦う。このひたむきさが、
必ずや明るい未来を創造するのだと信じています。
社会保障費の増大、慢性的な財政赤字や復興の為の財源確保。日本の借金は益々膨張していく。
今、目の前の課題を乗り越えていくことも大事ですが、未来のこどもたちに、
大きな負担、環境問題も含め、負の遺産だけを残していくことは、何とも偲びがたいところです。
目を覆い、耳を塞ぎたくなるような政治家はアテにせず、我々国民の、誠実で、
真面目な努力こそが尊いのだと思います。資源の無い国と言われる日本ですが、「日本国民」こそが、
最も貴重な資源です。わが社も、郷土のお客様に頼りにされ、喜びと元気をつくる会社となるべく、
全社一丸となって努力してまいります。
『夏ノ暑サニモ負ケズ』、今月も、お元気様です。
株式会社 エマ商会 代表取締役 依 馬  邦 夫