『穴熊社長の蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2023年1月号』

令和5年の1月号となりました。本年も宜しくお願い申し上げます。

新しい年が来ると必ず来るお正月。何があろうとやってくる。冬が終われば春が来て、そして夏が来る。どんなお正月になるかは人それぞれ。どんな春になるかも人それぞれ。何をいまさら、当たり前の事を。

昨年は、多少は良い方向に変化を感じたものの、相変わらずコロナ禍からの制約を払拭することにはならず、変異株により、年末に向けて長野県内は第8波が大きく影響しています。2月には、この21世紀に入って、「何故」、「まさか」というロシアによるウクライナ侵攻が始まり、終わりの見えない戦争が続きます。半島からは数多くのミサイルが発射され、日本の海域にも着弾。日本の国土に着弾したり、迎撃すれば、日本でも同様の事態に?北海道の向こうには、ウクライナで戦火を交える国家。その国から、日本は天然ガスを輸入している。エネルギーの高騰、物価の高騰、外国為替レートの急速な円安の進行。中国でのゼロコロナ政策により半導体を使用した工業製品の物流の停滞により、弊社取扱いの設備機器も半年以上も納期のかかるものもありました。また、自動車業界にあっても、車種によっては新車の納期が1年以上かかる場合も。世界情勢の影響が地方の山間地にも波及してきています。

国内にあっては夏の参議院選挙期間中に、長期政権を誇示した元総理大臣が凶弾に倒れる。それを発端に、政治と宗教団体との関係や家族への多大な被害が明るみに。強力なリーダーを失った為か、閣僚の不祥事が連発し辞任ドミノ。1年延期となった東京五輪も成功裏に終わったかと思えば、日本を代表する企業の不正が明るみになり、問題の根深さが感じられます。権威主義的な国家の中国やロシアの国のあり方。民主主義の大国の米国もでも中間選挙が行われ、2年後の大統領選挙の行方も不透明。動向によっては、待ったなしの環境問題への対応を始め、世界情勢の先行きも混沌としています。近隣にあっても、県会議員が殺人容疑で逮捕されるというショッキングなニュースも入ってきました。あっちを見ても、こっちを見ても重たい課題が山積した令和4年だったように思います。従来の考え方、やり方、制度、仕組みとは異なる大変革が求められる時代にあるという事かと思います。自分の力ではどうしようもないことを現実として受け入れながら、出来る事をひとつひとつ丁寧に進める。工夫や努力で乗り越える。未来や人の可能性を信じつづける事は忘れないようにしたいものです。

必ずやってくるお正月。大切な人と穏やかに迎えられる当たり前のように思いがちな幸せにこそ感謝したいものです。
今年も、お元気様です。(22・11・30)