『穴熊社長の、蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)2014年7月号』

 マクロ的(巨視的=世の中全体を大きな視点でとらえる)には、大企業の業績や経済指標が向上し、いわゆる、アベノミクスの効果が評価されています。反面、多くの庶民、地方や中小企業には恩恵が感じられないという、声もあります。年度替りで、地域の各種団体の出席した総会の中でも、主催者や主賓の挨拶でも、木曽地域にも恩恵が感じられないと。恩恵は感じられなくても、マイナス的な要素も含めて、その影響は間違いなくあるわけで、政策の意味や方向性をよく理解し、身近に係わる影響について予測したり起きた変化に対して、具体的に対応する。より良い方向へいくような努力を、我々国民ひとりひとりや、企業、自治体、各種団体が、具体的に努力してこそプラスの影響が得られるかと思います。待っているだけで、恩恵が得られるほど、そんな簡単で楽な世の中ではないかとも。
 政策により円安になりました。自動車関連などの輸出型産業は、同じ仕事量をやっていても円安により、その分だけでも業績向上のプラス要素になります(1個80円の収入が100円に)。それを原資に将来に向けた設備投資も始まり、経済成長につなげていく動きも出てきています。全ての人にとって円安が良いとは限りません。エネルギー関連企業にあっては、資源のない国日本において、輸入価格の上昇の影響があります(1リットル80円の支払いでよかったのが100円必要に)。また、地球規模の資源確保については、ウクライナ情勢や海底資源をめぐった中国とベトナムとの衝突もエネルギー問題が根底にあり、輸入市況も沈静化の傾向がみられません。加えて、イラクの内紛。そうした状況の中で、お客様にあっては、価格面のご負担をお願いせざるを得なく、ご迷惑をおかけしています。ガス、灯油ばかりでなく、ガソリンや電力そして消費増税の負担も家計や企業にも重くのしかかっているかと思います。自分たちの努力だけでは、なかなか解決が難しいこともあります。当面弊社にできる事として、少しでも親切で丁寧な対応、迅速な対応、確実な保安の徹底により、絶対に事故が起きないように、安心・安全を高めていくことを更に努力してまいります。 女性の活用、登用もアベノミクスのひとつの方針で、推進する企業を評価する仕組みもあります。7月検針から、新しいおひさまガ~ルお客様のところにお邪魔します。変わらぬご愛顧、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
今月も、お元気様です!!

株 式 会 社 エ マ 商 会  依 馬  邦 夫